今回はAphyosemionのelegans系のおさらいです。
とりあえずまとめ直しておきますが、現時点でのAphyosemionのelegans系は
chauchei
castaneum
christyi
cognatum
congicum
decorsei
elegans
fellmanni
lamberti
lefiniense
lujae
musafirii
plagitaenium
pseudoelegans
polli
rectogoense
schioetzi
になります。margaretaeはchristyiへ、sp. Oyoはcastaneumへ、それぞれ組み込まれちゃいましたので、今では独立してはいません。一番新しい種はfellmanniで、2018年に記述されています。
うちで今まで飼育したことがあるのは、castaneum, christyi, cognatum, congicum, decorsei, pseudoelegans, fellmanni, lamberti, musafirii, plagitaenium, polli, rectogoenseです。見返すと多いですが、sp.なんちゃらを含めると、まだまだです。まあ、切りがない世界ではありますが・・・。その中でもオススメの種類はどれですか?と聞かれれば、色彩やら入手可能性やらを加味しつつ、rectogoenseが良いかなぁ。elegans系らしい細身の体型でありつつ、年魚系の人にも訴える個性的な色彩であり、尾びれもちゃんと伸びるというほぼ満点な種ではないかと。
A. rectogoense PEG 95/16
elegans系とまとめられてるだけあって、飼育の路線は大体一緒です。ぶっちぎりでelegans /
pseudoelegansの難易度が高いですが、後はほぼ一緒と思ってもらって良いかと思います。どれかが飼育できれば、大体全部イケるかな…。飼育自体はそれほど難しくなくて、以前から言っているように中級ぐらい。striatumがちゃんと飼育できたら、次にチャレンジするのもいいんじゃないという感じです。理由としては、striatumと比べると、高温に弱いこと、稚魚も卵も小さいこと、水質悪化への耐性が落ちることが挙げられます。どれもこれも中級になっちゃうので、どれかを初級にしたければ、もう一種ぐらい挟んだ後に飼育しても良いかなと思います。ただ、それほど綺麗に階段を上がらず、好きに楽しむのもよいかなーと。ダメだったら、戻るという手段もあるしね。それでも、elegans系の中でも楽なモノをと言われれば、理由は後述しますがchristyiかな。ただ、好きな種を選んだ方がモチベーションが上がると思いますけどね。
A. lamberti GHH 97/11
そんなわけで飼育に関しては、コツはほぼないと言ってもいいでしょう。Aphyosemion一般の飼育法で問題ありません。参考までに我が家の状況をお伝えしておきますが、エアコンとサーキュレーターで室温管理をしていて、大体気温が25℃ぐらいです。水温や水質は測定していません。水換え専用の容器があって、エアレーションして、マジックリーフが入っています。その水を使って、エアレーションをしている水槽は2週に一回30%換水、止水のプラケは週に一回50%換水しています(大体の目安です)。餌は基本的に毎日1回与えていますが、飲み会とか当直とかで時々やらない日が出ます。採卵に関しては、我が家ではモップを使っております。モップは長めのものを使用してください。産卵する場所は種とその個体の趣味があるらしく、どこでも産むものもあれば、水面直下、または底に着いている所だけだったりします。状況によっては、フロートを外して全部沈めた方が産卵するもの(うちではfellmanniやcongicum)もあります。
A. castaneum HZ 85/8
稚魚のうちは他の種より白点病が出やすい気がします。他の種は水質悪化でハリ病(なのかは分からないけど)になる事が多いけど、それにならないぐらいのサイズになった時に、白点病になりやすいかな・・・(うちだけ?)。ちゃんと水換えをしていれば、ハリ病にも白点病にもならないんですが、仕事が忙しかったりするとね…。生まれたての頃はブラインがぎりぎり食べれるか食べれないかというサイズなのですが、年魚と違って大食漢ではないので、ピートファイバーを少しか、水草を多く入れておけば、あっけなく乗り切りますので、それほど心配する必要はありません。
A. castaneum Oyo RPC 91/8
そんな感じで、大して難しくないのですが、KCJでは定期的に誰かが輸入しては、知らないうちに絶えるの繰り返しをしているような状況です。中級なので手抜きをしがちという側面はありますが、それだけじゃないと思います。DKGの維持グループの過去のnews letterを見ていても、必ずしもちゃんと維持できていません。それにAquaBidでも入手困難になった種が少なくありません。恐らくその理由は、産卵する期間が短い事に依るのではないかと思います。わーっと大量に産んだかと思えば、ぱったりと産まなくなるんですよ。春の一週間に50個以上とか卵産んだかと思えば、秋には週に2個あるかないかみたいなことになりがちなんです。寿命は長いのですが、とにかく産んでる時に気を抜かずに次世代を取っておくことが大切です。うちは後回しにして稚魚が取れなくなったり、一気に稚魚を孵化させて病気で全滅させたりしてしまうのが、継代できない理由になっています。その中でもchristyiは割とダラダラと産卵しているし、卵も大きめなので、スタートはchristyiがいいんじゃないかなと思った次第です。
A. sp. (christyi?) RC 2016/16
色々書きましたが、気に入った種類があったら、是非飼育してみてください。
ではー☆*:・゜